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1993年12月に屋久島と共に、日本で初めて世界自然遺産に登録された『白神山地(しらかみさんち)』に行ってきました✨

青森県と秋田県の日本海側県境に白神山地があります💡













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看板にある鳥は幻のキツツキと言われる『クマゲラ』でこの鳥が1980年代にこの白神山地で奇跡的に見つかって、その頃、白神山地に道路を開通させる工事が始まってたんだけど、『クマゲラ』が見つかった事で道路を作ったらクマゲラが生息出来なくなり、白神山地の古代からの自然生態系が崩れてなくなってしまうという反対運動がおこり、道路建設が中止になったそうです💡

そして、この道路建設がなくなった事により、約8000年前の縄文時代からの『ブナの原始林』が世界で最大の面積で残っていたという事で世界自然遺産に登録されたんです💡


なのでもし幻の『クマゲラ』が見つかってなかったら道路が開通して世界自然遺産になっていなかったので、世界自然遺産になったのはこの『クマゲラ』が見つかったおかげという理由で白神山地のマスコットになっているんです💡
















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世界自然遺産登録エリアの『ブナ林』です☘️

これが白神山地を代表する景観でほとんどがブナの木です、世界中にブナの原始林は沢山あったんだけどブナは成長が遅くて木材として利用価値がないという事で大切にされず、世界中で伐採されてしまったんです。

日本でも昭和の高度成長期に全国でブナを伐採して、木材として成長も早く色々と使える『スギ』の植林が進み、現在日本は全国でスギの割合が多くなっています💡


























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ところがブナは近年になり、とても大切な木という事が分かったんです💡

ブナは葉っぱが大きくて、雨が降ったら葉っぱで雨を受けとめて、幹を通じてゆっくりと根っ子に水を流しこみ、雨水をため込む能力があり、緑のダムとも言われています💡

また秋には黄葉(葉っぱが黄色になり)して、やがて落葉し、それが腐葉土となり、フカフカのスポンジのような状態を造り、大雨や雪解け水を吸収してくれるんですよ✨🌁







なので大雨が降った時の水害(土砂崩れ)を防いでくれる大切な役割を果たしてくれる樹木なんです💡

またブナはとても生命力が強く、地中深くまでしっかりと根を張るため、地震などが起きた時の地滑りや土砂崩れも防いでくれます💡




そして、ブナは平均寿命が250年くらいでゆっくりゆっくりと巨木になり、寿命がくると写真のように倒れて長年かけて自然と土になります💡

ブナの巨木が倒れた時に森に広い空間が出来るので、ブナの種から新しいブナが育まれ、縄文時代からその自然のサイクルが繰り返されてきたわけですね✨
































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そしてブナは雨水や雪解け水などをろ過して、とてもいい水を生み、それがこのように小川に流れこみます🌁☘️

また小川が川となり、日本海にその水が流れこむ事で海中の魚介類の生命をも育んでいるんです✨








そして他の種類の樹木だけでなく、森に生息するあるゆる生命を育み、山や森にとって大切な役割を果たす賢い木で白神山地にあるブナの巨木は母なる木として『マザーツリー』とも呼ばれています💡







そのブナの原始林が残る『白神山地』はガイドの案内つきであるいてこそ良さが分かります、時期としては5月から6月にかけての新緑や10月下旬の黄葉などを見ながらブナの原始林を歩くのがオススメです☘️👍✨